'94全日本GT選手権 Rd.2 仙台ハイランド 6/11 6月11~12日 GT インサイド・レポート No. 6 17.#88 レインX・アート・カウンタック 第1戦からの僅か一か月の間に最も大きな進歩を見せたのは、寺井恒俊のカウンタ ックであることは間違いない。 アミューズで製作されたドア、ボンネット、バンパーに交換することによって “1260kg”という車重を実現し、地上高を60mmも低くしただけでなく、サスペ ンションはタイロッド側にピロボールを採用して、ハンドルの重さを軽減することに も成功している。しかし、ハンドリングをまだまだ改良する点があるようで、ドライ バーは、これまでとは逆に、ハンドルが軽すぎて不安であるらしい。 8月に入る前に、チームでは富士スピードウェイでの徹底したテストを行う予定で いる。 1回目の予選では、オーバーヒートのために走行を途中で切り上げなければならな かった。 18.ハンターレーシング 残念ながら今回のレースをパスしなければならなかったハンターレーシングは、第 3戦のFISCOから911ターボでの参戦を計画中である。 エンジンは3・4リッターのシングルターボであり、もちろん44mmのリストリク ターが取り付けられる。元々中低速重視のエンジンであるため、リストリクターの影 響も最小限に抑えられるようだ。GTポルシェのシンボルである2段式の大型リアウ イングも当然装備される。 19.公式車検 予選開始に先立ち、大会技術委員による公式車検が行われた。#1 スカイライン がそのゼッケンの通り、車検場に1番乗り。10時30分現在、エンジンの修理を行う#5 スープラ以外は、全車が車検に合格した。今回、第1戦の成績によりハンディのウエ イトを積むマシンに対しては、まずウエイト登載状態で車重を計測。規定の最低重量 プラスハンディをクリアしているかをチェックし、その後車体からウエイトはずし、 ウエイト単体で重さを確認した。ウエイトは再度マシンに取り付けられた際に、技術 員によって封印された。 技術委員長の米森博は「今の時点では、車検上での大きな問題はありません。第1 戦でエントラントから提示されていたサイドステップ、フェンダーの開口部、リアハ ッチ・ゲートの問題については、公式通知No.7で発表された通りに対処しました。今 回見る限り、エントラントのみなさんにご理解いただけたと思います」と語った。 提供:GTアソシエーション事務局 古屋 知幸 = MGG01235 =