全日本GT選手権

GTインサイドレポート13

Rd1 富士スピードウェイ                                        Date 5/01
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 13                                 for FMOTOR4
50.WESTは最強のコルベットで第2戦から登場
 コルベットZR-1での参戦を計画している鈴鹿のWESTには、先週コルベット
・チャレンジ用の強化されたスペースフレーム・アッセンブリーがアメリカから到着
しているが、これから製作したのでは第2戦までに間に合わないため、今年のデイト
ナ24時間レースで7位に入賞した、現在最強と言われているZR-1を手に入れる
ことを交渉中。4/8のプレ・イベントで展示を行った、白い暫定マシンもあるため、
シーズン後半には複数のWESTコルベット軍団の登場も夢ではないようだ。エンジ
ンもロータス設計のLT5・DOHCエンジンばかりでなく、伝統のアメリカンV8
であるLT1の投入も検討している。現在では開発の進んでいるOHVのLT1の方
がパワーがあるらしい。ドライバーには、“アッと”驚くような大物が考えられてい
るようである。
51.1コーナーはバーベキューの香り
 昨夜から並んだ徹夜組の数十組が目指したのが、1コーナー外側の駐車場。駐車場
に到着した彼らのワンボックスや4WDからは、バーベキュー・セットやガスコンロ
などアウトドアグッズがズラリと現れ、サーキットはキャンプ場と化した。今日のF
ISCOの芝生席には、シートを広げてお弁当をつつき、歓声を挙げる家族連れも多
く目立つ。でも、彼らの最大のツマミは、GTカーの激烈バトルなのだろう。帰りの
運転があるからビールはちょっとマズイが、存分にレースに酔ってもらえるといいの
だが。
52.ブリーフィング
 10時50分から行われた朝のブリーフィングは、「これだけの観客が入っていま
す。ぜひ、いいレースを見せてください」という競技長の挨拶から始まった。その後
のルール確認では、1)1回のピットストップの義務づけ、2)タイヤ交換は2名で行う、
3)ペナルティを課せられた場合、ピットレーン出口のペナルティ・ストップ・エリア
でカウントダウンを行ってペナルティ解除となり、エリアに向かう際にピットストッ
プはできない、などの諸ルールが確認された。2)のタイヤ交換を2名で行う規則は、
“ピット作業もショウである”という考えから採用されたもので、レース中にグラン
ドスタンドの観客からは各チームのタイヤ交換の妙技を楽しんでもらえる。
 ブリーフィングの最後に競技長は、「我々競技役員も、アメリカのショウアップさ
れたレースから良いところを取り入れて、あくまでもルールの中でですが、いい意味
でアメリカナイズされたレースを作っていきたいと考えています」と発言して、エン
トラントとともにファンに喜んでもらえるレース作りをしていくことを約束した。
53.#5 BLITZ SUPRA
 ブリッツでは、シーズンオフの間からこまめに開発を続けてきており、“痛い経験”
を数多くしてきたために、今週末を順調に過ごすことが出来たようだ。N1ベースの
スープラの場合は約1400㎏も車重があるため、今回のタイヤ・サイズではキャパ
シティが足りないようだ。ドライバーの福山英朗によると「スープラはノーズが重い
重いと言われていても、スカイラインGTRに比べれば軽く感じる」という。
 決勝レースでは、「#9ポルシェと#14シルビア、#10スカイラインGTRに
は絶対に負けない」完ぺきに開発されれば「N1エンジンのままでも1分37秒台、
夏に登場する予定の3SGターボ・バージョンであれば1分32秒も不可能ではない」
と計算している。
                    提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸   = MGG01235 =


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