全日本GT選手権

GTインサイドレポート7

'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ                              Date  4/30   14:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート 7                                 for FMOTOR4
22.#88 レインX・アート・カウンタック
 開発中の“スーパーカウンタック”は、噂通りフロントラジエターとなって夏ま
でには登場するだろう。ラジエターをフロントに移動した理由は熱ではなく、オリ
ジナルのサイドのマウント位置は高いため重心を少しでも下げるためとリアヘビー
の重量配分を改善するためである。シャシーも十分に剛性をアップした状態で12
00㎏以下の車重を実現することだろう。
 ドライブする和田孝夫と池沢さとしもこのスーパカウンタックに期待しており、
「今回はグリッドにつけることが目標」と明るいが、今回のモデルはステアリング
がカレラカップ・カーの3倍以上の重さと言われている。「最終目標はすごく高い
が、現在はその第一段階」と夢は大きい。
池沢さとしは全日本GT選手権を題材として劇画を描くことを計画しており、そ
の中ではカウンタックはF1用V12エンジンを搭載して圧倒的な速さを誇っている。
23.#50茂木和男
午前中の予選で、#50タイサンADVAN962Cをドライブしてトップタイ
ムを叩きだした茂木和男は、「ポルシェ962Cはスポーツカーレースでさんざ
ん乗り慣れたマシンですが、GTのレギュレーションに合わせてきた今回のドラ
イビングは決して楽ではありません。午前中のトップタイムは出しましたが、コー
ナリングがつらいので、ビショビショに汗をかきながらの運転ですよ」と語った。
24.カメラ搭載車両は5台
 GT選手権は全戦TV東京で放映されることが決定している。GTAの参加車両
にはTV機材の固定装置の搭載が義務付けられているが、今回のレースでは#3Z
EXELスカイライン、#5BLITSスープラ、#40タイサンADVAN F
40、#88レインX・アート・カウンタックの5台に車搭カメラが搭載されるこ
とが決定した。ディレクターの川久保氏は、「従来の車載カメラとは位置を変えて、
フロント・ウィンドウのそばから撮影して、より迫力のある映像を実現させます」
と語った。今回のレースは5月7日(土)16:00~17:24に放映される。
25.「マシンは万全!」と影山&カルソニック・スカイライン
 予選1回目で2番手につけた#1カルソニック・スカイライン。このマシンを駆
る影山正彦は、予選終了後はにこやかだった。「4WDと2WDのスカイラインの
勝負だね。ウチは4WDでのデータは十分だし、あとは空力を煮詰めるだけ。利男
さんとの競り合いですか。うーん、つらいなー」と言いながらも、笑顔の絶えない
影山。
 その傍らで、弟の正美が盛んに冷やかしの声をかけていた。彼はマシンが間に合
わず、この予選を走ることの出来なかっただけに、そのうらやましげな表情は対照
的だった。
26.「午後はもっと速くなる」と鈴木利男
 予選1回目を#1カルソニック・スカイラインと激しく争った#2ZEXELス
カイラインの鈴木利男は、マシンを降りるとすぐにメカニックと入念な打ち合わせ。
まだまだ、マシンに満足が出来ない様子だ。「2WDで軽くなっていいね、と言わ
れるけどそういうもんじゃないんだよ。4WDのマシンを2WDにしたわけだから、
いろいろと課題はあるんだ。でも、だから午後はもっと速くなるはずだよ」
                    提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸   = MGG01235 =


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