'94全日本GT選手権 Rd1 富士スピードウェイ Date 4/30 12:00 4月30~5月1日 GT インサイド・レポート 4 for FMOTOR4 12.#70 外国屋スカイラインGTSーR 石橋義三の外国屋は、4月8日のテストでクラス1とクラス2の中間のリストリ クターを取り付けてコンピューターのセッティングを行い、ドライでは1分40秒 台のタイムを記録したが、クラス2の37㎜径のリストリクターでは1分46秒か 47秒でしか走れないため、急遽昨日の午後になって1クラスでのエントリーに変 更した。もう一つの課題は、慣れないアウェイの第2戦以降に備えて、出来る限り 無理せずにタイムを出せる基本セッティングを富士スピードウェイで見い出すこと である。夏頃を目処とした“フェラーリ348”導入計画も進行中。 13.TRDスープラは6月シェイクダウン 綱島のTRDでは、6月末のシェイクダウンを目指してスープラのGTマシンを 製作中であり、このマシンが4気筒の3SGターボ・エンジンを搭載した、初めて の完全なGTスープラとなることだろう。TRDではこのマシンをテストカーとし て考えており、プライベート・チームを支援するための技術開発を行うことを目的 としている。取り合えずはこのテストカーでポテンシャルを確認した後で参戦チー ムの手に託したいと考えているようだ。ちなみに、3SGターボ・エンジンは元々 横置きマウント用に開発したエンジンでもあるため、仮にXトラック等の横置きミ ッションを使って、ミッドシップのMR2でGTマシンを開発するチームへの供給 も考えられる、とのこと。 その3SGエンジンも、93年IMSA・GTPの52.5㎜から44㎜へとリ ストリクター径が小さくされるため、再デビューを前に現在手直しを受けている。 14.“眠れる巨人”GMの登場 ペースカーとして活躍中の2台のシボレー・スポーツに目新しさを感じている方 も多いだろう。これらのマシンは、GMジャパンの好意によって提供されたもので ある。 GMジャパンは前向きでGTレースに対する取り組み方を検討しており、手始め としてペースカーを提供することで選手権に参加することとなった。 レースにマシンを送り込む場合は、シボレー・カマロZ28になる可能性が高い。 既にカマロの兄弟マシンであるファイヤーバード・トランザムが、アメリカのファ イアーホーク・シリーズで活躍しているため、このファイアーホーク仕様がベース となるだろう。プライベートに対する支援に留まるのか、自身のチームによるファ クトリー活動となるのか等、まったく未定というものの、全日本GT選手権が“眠 れる巨人”を起こしてしまったことだけは確かなようだ。 提供:GTアソシエーション事務局 古屋 知幸 = MGG01235 =