全日本GT選手権

GTインサイドレポート1

'94全日本GT選手権
Rd1 富士スピードウェイ                              Date  4/30   9:00
4月30~5月1日
GT インサイド・レポート1                                  for FMOTOR4
1.GTタイヤ・レギュレーション
 全日本GT選手権では無駄な開発競争をなくして費用を削減するために、使用タ
イヤについてF3000と同様の厳しいレギュレーションを設けている。
 予選から決勝レースのスタート時までは、ドライタイヤを3セットしか使用する
ことは出来ない。予選の開始前に各チームはその3セットのドライ・タイヤを提出
してマーキングを受け、その内の1セットは抽選によって選抜されて、決勝レース
のスタート用として保管されることとなっている。
2.タイヤ交換コンテスト開催
 全日本GT選手権では、シリーズ全戦の前座レースとしてタイヤ交換コンテスト
が行われる。
 カテゴリーは、センターロックホイールを対象としたAクラスと4~5穴のコン
ベンショナルホイールを対象としたBクラスのAとB2つのクラスに分けて行われ
る。
 レースはジャッキ操作に1名、タイヤ交換に2名の計3名によって闘われ、ジャ
ッキアップした状態でスタート、タイヤ4本を交換してジャッキダウン、4輪が接
地するまでのタイムで競われる。
 日曜日のピットウォーク・タイムの中でスケジュールは組まれており、日本が世
界に誇る“オートスポーツ”と“レーシングオン”の2大レース誌により高額の賞
典が提供されている。
 13人でタイヤを交換するF1に比べてたった3人で作業を行わなければならな
いため、30秒前後がレコードタイムとなることだろう。
3.ランボルギーニ、FISCOに大集合
明日から行われる'94全日本GT選手権第1戦は、コンプリートのランボルギー
ニ・スポーツが世界で初めて主要なレースに登場する記念すべきイベントである
ため、日曜日の昼休みの時間を使って、ランボルギーニ・オーナーズクラブ(J
LOC)によるデモンストレーション・ランが行われる。ディアブロ5台、カウ
ンタック5台、イスレロS1台、ミウラS1台の計12台、144気筒の砲声が
富士スピードウェイに響きわたることだろう。
4.#25FEDEX NISSAN GTーZ完成
 チームルマンはロングホイールベースの2by2・ZをベースとしてGTマシンを開発している。
2by2を選択した理由は、オーバーハング等を含めた重量バランスを考えてのこと。ちなみに今年世界中のスポーツカーレースを完全制覇する勢いのIMSA仕様の300ZXも2by2をベースとしている他、長距離高速走行が多いヨーロッパでは2by2のみが販売されて
いる。
 しかし、日本仕様の2by2にはTバールーフしかないことは誤算だったらしい。エンジンルームのスペースも乗用車とは違って余裕がないため、パイプ類の取り回しに苦労している。
 そのために大幅に作業が遅れてしまい、徹夜の組立作業をメカニック達は行っている。昼までにはサーキットへ到着する予定であるため、午後の予選がシェイクダウンとなることだろう。
 健闘したメカニック達の健闘を祈りたい。
 ドライバーは当初予定されていた飯田章から影山正美に変更された。
                    提供:GTアソシエーション事務局
古屋 知幸
= MGG01235 =


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