COSMO OIL RACING TEAM CERUMO ’94全日本F3000選手権第1戦 予選 ローラの新シャシー勢でトップタイム ---------------------------------- 1994年3月19日 鈴鹿サーキット 天気(午前/午後):晴/晴 気温(午前/午後)15度/14度 全日本F3000選手権開幕戦の予選が3月19日、鈴鹿さーきってと出開催された 。COSMO OIL RACING TEAM CERUMOは、F1にステップアップしたエディ・アーバインに 代わり、94年シーズンは黒澤琢弥にステアリングを託す。また、タイヤはブリヂストン より供給されることとなった。予選はトップから1秒以内に8台がひしめく混戦となり 、黒澤は0.753秒遅れの8位につけた。黒澤は、20日の決勝レースを4列目からスタ ートすることとなった。 ・予選1回目(10:00-11:00) 早朝に降った雨も上がり、開始前には路面は完全にドライに。マシンとコースの状況 を確認するため、カットスリックで数周走行した。ところがエンジン回転数等を表示す るコックピットのデジタルメーターが消えてしまうトラブルが発生。応急措置をしたが 改善せず、黒澤は回転数がわからないままタイムアタックに入った。このため思うよう なドライビングができず、1分44秒069で11番手という不本意な成績で予選1回 目を終えた。 ・予選2回目(14:15-15:15) デジタルメーターのトラブルは、部品交換により解決した。まず1回目に使用したタ イヤで走行。この時点で1回目を更新する1分44秒919を記録。フロントサス調整 後、タイヤを新しいものに替えて、再度アタック。黒澤のタイムは走るごとにアップし 、終了2分前に1分43秒394まで詰めた。たがラストラップでガス欠し、コース上 で止まってしまった。最終的には、トップに0.753秒差の8位で予選を終了した。 ・黒澤琢弥選手のコメント 午前は、メーターが消えてしまってエンジンの回転数が分からず苦労しました。午後 は、前半はセッティングに専念し、30分過ぎに早めにアタックにでました。最初のア タックで思うようなタイムが出ず、気合いを入れ直してどんどん攻めました。ニューマ シンはまだまだ速くなります。決勝は序盤で入賞圏内に、終盤で表彰台を狙える位置に 上がれるようにがんばります。 ・チーム監督のコメント メーターの故障はセンサーのショートによるもので、部品交換で解決しています。2 回目のガス欠も時間の関係で承知の上のことです。旧シャーシを使ったチームが上位に いますが、私たちとしてはシーズン全体を考え、ニューシャーシを早く仕上げる第一と しました。タイヤの規則が変わり、決勝では不確定な要素が多いのであらゆる状態に対 応できるよう準備します。 ・予選結果 No.11 黒澤琢弥 コスモオイル ローラT94無限 BS 予選1回目:1’45.069(11位) 予選2回目:1’43.394(8位) 予選総合8位 決勝スタート:4列目の8番グリッド 奥津 寿尚 (MGG01135)