1994年全日本F3000選手権シリーズ第1戦 ミリオンカードカップレース ラウンド1鈴鹿 予選2回目レポート -------------------------------------------------------------- 午前中のチーバーの暫定ポールを午後も守り切るかと思われた予選2回目だった が、A・G・スコットが日本F3000参戦始めてポールを奪取する波乱となった。 午後になってメインストレートを吹きすぎる風は強くなり、かなりの向かい風にド ライバーはさらされることになった。幸い天気は快晴で、体感温度は温かかった。 直前に行われたFJ16002組み目の予選中に赤旗が掲示され中断したために、 タイムテーブルは5分遅らされ、午後2時15分予選2回目はスタートした。 まず飛び出したのは5番中谷 明彦、1分52.978秒よりの始まりだ。 続いて1番星野 一義が1分49.939秒、6番光貞 秀俊が1分49.902秒、1番星野 一義1分46.860秒、星野 一義1分46.476秒、24番服部 尚貴1分46.333秒と、立て 続けにタイムが更新されてゆく。 予選開始10分時点の順位は以下のとおり。 1 24 服部 尚貴 2 1 星野 一義 3 16 影山 正美 4 9 マウロ・マルティニ 5 15 桧井 保孝 6 6 光貞 秀俊 ここで16番影山 正美が1分45.729秒でトップに。 予選開始12分、67番鈴木 利男がトップと0.2秒差で2位に浮上。そこに9番マ ウロ・マルティニが1分45.495秒でトップに立った。 予選開始14分、2番ジェフ・クロスノフがトップと0.3秒差で4位に。 予選開始15分、67番鈴木 利男が1分45.288秒を出し、首位に。 予選開始16分、2番ジェフ・クロスノフがトップから0.2秒差で3位に上がって 来る。 予選開始17分、3番金石 勝智がトップと0.3秒差に付け4位に。 予選開始18分、11番黒澤 琢弥が1分45.198秒でトップに。 しかしそのあとすぐに3番金石 勝智が1分45.011秒を出して首位を奪取する。 これに25番ロス・チーバーが1分44.875秒で答え、タイムヒートは熱くなって来 た。 トップ以下では1番星野 一義がトップと0.4秒差で5位に、11番黒澤 琢弥は トップと僅差で2位に浮上。 予選開始20分時点の順位は以下のとおり。 1 20 A・G・スコット 1分44.919秒 2 11 黒澤 琢弥 0.0秒差 3 3 金石 勝智 0.1秒差 4 67 鈴木 利男 0.4秒差 5 1 星野 一義 0.4秒差 6 9 マウロ・マルティニ 0.6秒差 予選開始21分、20番A・G・スコットが1分43.154秒を出し、ポールへの執念を 見せる。17番ミカ・サロもトップと1.8秒差で3位に浮上。しかしこの3位の地位も 1番星野 一義によって破られてしまう。 予選開始25分、24番服部 尚貴がトップと1.9秒差で5位に。 予選開始28分、2番ジェフ・クロスノフがトップと1.8秒差で4位に。 予選開始29分、9番マウロ・マルティニがトップと1.8秒差で5位に浮上。 予選開始30分時点の順位は以下のとおり。 1 20 A・G・スコット 1分43.154秒 2 11 黒澤 琢弥 1.8秒差 3 1 星野 一義 1.8秒差 4 2 ジェフ・クロスノフ 1.8秒差 5 9 マウロ・マルティニ 1.8秒差 6 17 ミカ・サロ 1.9秒差 ここで17番ミカ・サロがトップと0.8秒差まで詰め2位に上がる。 戦いは小休止し、タイムアップは一時停止。各チームタイヤ交換やウィングのア ジャスト等の作業を行っている。 予選開始40分時点の順位は以下のとおり。 1 20 A・G・スコット 1分43.154秒 2 17 ミカ・サロ 0.8秒差 3 11 黒澤 琢弥 1.8秒差 4 1 星野 一義 1.8秒差 5 2 ジェフ・クロスノフ 1.8秒差 6 9 マウロ・マルティニ 1.8秒差 予選開始39分、16番影山 正美がトップと0.2秒差で2位に。続いて2番ジェフ ・クロスノフはトップと1.7秒差で4位に。しかしすぐに9番マウロ・マルティニが トップから1.2秒差につめ4位を奪う。すぐに8番マルコ・アピチェラもトップと1.1 秒差にし、4位に入る。 9番マウロ・マルティニはさらにアタックを続けていたが、シケインで右フロント を強烈にロックし、大きくはらんでしまう。当然タイムも落としてしまった。 予選開始35分、3番金石 勝智はトップから0.8秒差で4位に。さらに11番黒澤 琢弥もトップから0.6秒差までつめて、激しい4位争いを繰り広げている。 予選開始37分、17番ミカ・サロがトップに0.1秒差に近づき、2位に浮上。 予選開始50分時点の順位は以下のとおり。 1 20 A・G・スコット 1分43.154秒 2 17 ミカ・サロ 0.1秒差 3 16 影山 正美 0.2秒差 4 11 黒澤 琢弥 0.6秒差 5 3 金石 勝智 0.8秒差 6 8 マルコ・アピチェラ 1.1秒差 1番星野 一義がトップから0.2秒差まで詰め、3位にアップ。 予選開始51分、24番服部 尚貴が1分42.720秒を叩き出し、一挙にトップに躍り 出た!! 予選開始52分、25番ロス・チーバーがスプーンでコースアウト。無事コースには 戻るが、タイムアタックにかかっていた所だけに痛い所だ。 予選開始55分時点の順位は以下のとおり。 1 24 服部 尚貴 1分42.720秒 2 20 A・G・スコット 1分43.154秒 3 17 ミカ・サロ 0.6秒差 4 1 星野 一義 0.6秒差 5 16 影山 正美 0.6秒差 6 11 黒澤 琢弥 0.7秒差 ここで20番A・G・スコットが1分42.641秒を叩き出し、トップへ!! チェッカーフラグが振られる中、各自最後の力を振り絞ってアタックをかけるが届 かず、A・G・スコットが見事ポールポジションに輝いた。 1 20 A・G・スコット 1分42.641秒 2 24 服部 尚貴 42.720秒 3 25 ロス・チーバー 42.763秒 4 8 マルコ・アピチェラ 42.832秒 5 17 ミカ・サロ 43.272秒 6 1 星野 一義 443.329秒 A・G・スコットのコメント: Q:F3000に参加しての初めてのポールポジションの感想は? A:いろいろ努力いて来た結果、今日のこのポールポジションという結果につな がったのだと思うんだ。こういう結果になって大変うれしいね。 Q:アタックはどのように行われたのですか? A:1回目の予選中のコースは大変ほこりっぽくてグリップしなかったよ。2回目の アタックは、運がよかったとしか言えないよ。アタック中に目の前のマウロ (・マルティニ)がスピンしたんだ。せっかくのアタックがだいなしになったけ ど、スローダウンし、もう一度やったら見事に決まったね。 Q:ムーンクラフトのカウルの具合はどうだったですか? A:MSCのカウルは去年の終わりにテストしたんだ。その結果非常にいい印象を得 たんで、行けるんじゃないかと期待してたんだ。期待通りになってよかったよ。 Q:最後にファンにメッセージを。 A:最高にうれしいよ。ファンのみんなや、スポンサーの方達、チームために明日は いいレースをするように頑張るよ!! * FMOTOR4 SUB-SYSOP 山川 順治(PEE00630)/RIJ * in Suzuka