1994年全日本F3000選手権シリーズ第1戦 ミリオンカードカップレース ラウンド1鈴鹿 予選1回目レポート -------------------------------------------------------------- 今年の1994年F3000開幕戦の予選1回目も、「いつものように」最後の最 後、予選終了1分前になってタイムを出した25番ロス・チーバーが獲得した。 朝方降り注いだ雨も、太陽が上がるにつれ上がり、CIVICの予選中にはコース もドライに近づいてきているようだ。風はメインストレートで向かい風がわずかに旗 をはためかせている。 午前10時、時間通りF3000開幕戦の予選1回目が始まった。 まず1番Tで飛び出して行ったのは、3番金石 勝智。コース上をゆっくりと走行 し、路面状況を確認しているようだ。 どうやら全車スリックタイヤに3本の溝を切った”レインタイヤ”で走行をしてい るようだ。 最初にタイムを出したのは18番田中 実、2分10.660秒。 1番星野 一義は、2周してピットイン。マシンとコースの確認作業を行っている よう。 予選開始9分目には7番高橋 国光が2分10.237秒でトップに。しかしすぐに8番 マルコ・アピチェラが1分58.690秒を出す。これにたたみかけるように20番A・G・ スコットも1分52.301秒とタイムを上げる。 予選開始10分時点の順位は以下のとおり。 1 20 A・G・スコット 1分52.301秒 2 8 マルコ・アピチェラ 1分58.690秒 3 15 桧井 保孝 1.1秒差 4 9 マウロ・マルティニ 1.5秒差 5 20 A・G・スコット 1.6秒差 6 6 光貞 秀俊 3.3秒差 予選開始12分、15番桧井 保孝が1分51.896秒を記録、1位に浮上。次の周には さらにタイムを刻んで1分51.778秒まで縮めて見せる。 しかし予選15分後には、ディフェンディングチャンピオンの1番星野 一義が1分 51.270秒でトップとなった。 予選開始17分、18番田中 実が1分50.675秒とつめ、1位に。 予選開始20分時点の順位は以下のとおり。 1 18 田中 実 1分50.675秒 2 1 星野 一義 1分51.270秒 3 15 桧井 保孝 1分51.778秒 4 9 マウロ・マルティニ 1.5秒差 5 20 A・G・スコット 1.6秒差 6 6 光貞 秀俊 3.3秒差 予選開始24分、17番ミカ・サロが1分49.780秒を出し、今日初めて49秒台に。 さらに次に周では1分49.007秒にタイムをアップする。 予選開始27分、67番鈴木 利男が1分48.540秒でトップに。 予選開始30分時点の順位は以下のとおり。 1 67 鈴木 利男 1分48.540秒 2 17 ミカ・サロ 1分49.007秒 3 7 高橋 国光 1.5秒差 4 18 田中 実 2.1秒差 5 6 光貞 秀俊 2.6秒差 6 1 星野 一義 2.7秒差 予選開始35分、15番桧井 保孝が前のトップタイムに1秒の差を付けて1分 47.653秒を出す。さらに次の周には1分46.373秒とたたみかけた。うやらどここまで 使って来た”レインタイヤ”をはずし、スリックに切り替えてのアタックのようだ。 これを見た他のチームもいっせいにスリックへのチェンジを始める。 予選開始37分、17番ミカ・サロが1分46.241を出しトップへ。 予選開始40分時点の順位は以下のとおり。 1 17 ミカ・サロ 1分46.241秒 2 15 桧井 保孝 1分46.373秒 3 2 ジェフ・クロスノフ 1.7秒差 4 67 鈴木 利男 2.3秒差 5 8 マルコ・アピチェラ 3.6秒差 6 7 高橋 国光 予選開始42分、15番桧井 保孝がまたもアタックをかけ、ミカ・サロに1秒差の 1分45.160秒へ。 予選開始46分には、3番金石 勝智がトップに0.1秒差で2位に付ける。 予選開始50分時点の順位は以下のとおり。 1 15 桧井 保孝 1分45.160秒 2 3 金石 勝智 0.1秒差 3 17 ミカ・サロ 1.1秒差 4 2 ジェフ・クロスノフ 1.4秒差 5 18 田中 実 1.7秒差 6 67 鈴木 利男 3.4秒差 残り10分を切った所でピットアウトする車両が続出。タイムアタックへと向かう。 予選開始51分には、2番ジェフ・クロスノフが3位に、67番鈴木 利男が5位に浮 上。 予選開始52分、27番トム・クリステンセンがトップから1.3秒差で6位に食い込 む。 予選開始54分、20番A・G・スコットが1分44.918秒を出しトップへ。ついで27番 トム・クリステンセンがトップと0.3秒差で3位にアップ。また24番服部 尚貴が0.1 秒差で2位に浮上して来る。 予選開始55分時点の順位は以下のとおり。 1 20 A・G・スコット 2 24 服部 尚貴 3 15 桧井 保孝 4 27 トム・クリステンセン 5 67 鈴木 利男 6 3 金石 勝智 ここで突然25番ロス・チーバーがコースアウト。 予選開始56分、17番ミカ・サロがトップと0.6秒差で6位に。11番黒澤 琢弥が トップと0.2秒差で3位に食い込む。 予選開始58分、3番金石 勝智が1分44.912秒でトップに躍り出た。また、27番 トム・クリステンセンが1分44.969秒で3位に。 予選開始59分、8番マルコ・アピチェラが1分44.509秒で首位を奪う。1番星野 一義も0.2秒差を出し2位に。 しかしすぐに25番ロス・チーバーが1分43.790秒を叩き出し、トップへ!! そしてチェッカーが振られた。 17番ミカ・サロがここで1分44.128で2位に、16番影山 正美が1分44.750秒で5 位に、そして2番ジェフ・クロスノフが1分44.878秒で6位に浮上。 しかしここで駄目押しの25番ロス・チーバーが1分43.661秒を出し、見事暫定 ポールを獲得した。 終わってみれば見事なチーバーパターンでのポール取りとなった予選1回目で あったが、タイヤを温存しているチームも多く、午後ではさらに大きな波乱が予想さ れる。 * FMOTOR4 SUB-SYSOP 山川 順治(PEE00630)/RIJ * in Suzuka