★F3000第4戦鈴鹿 予選1回目レポート ------------------------------------------ 急変した天候を利とし、僅かな時間を利用してタイムを叩きだした#11エ ディー・アーバインが暫定ポールポジションの座を確保した。 F3の予選の後で雨が上がり、コースは次第に乾き始めていた。特にライン上 からは水溜まりは完全に消えてしまった。 午前10時20分、グリーンシグナルがともり、#61トーマス・ダニエルソ ンがトップでコースイン。続々と後続もコースへと飛び出していった。コースで はしぶきもあまり上がらず、このままいけばドライになることも予想されたが、 東の方からは真っ黒な雲が近づいてきていた。 #19星野は一周せずにピットイン。メカニックがカウルを開けてエンジン調 整に入る。どうやらエンジンがばらついているようだ。 予選終了55分前、まずは#61ダニエルソンが2分12秒269を記録、続 いて#11アーバインが2分10秒013を出す。 予選終了54分の所で再び雨が降り出してしまう。しかし#10フィレンツェ ンが2分9秒365を記録。 予選終了52分の所で#1マルティニがS字でコースアウト。オフィシャルに 押し出され、なんとかピットまで戻ってきた。 予選終了51分、雨が強く降り始めコース上には川が流れ初めてしまう。が、 ここで#11アーバインがタイミング良く2分8秒011を叩きだした。 ピットインしていた#19星野はここでピットアウト、コースに戻るがエンジ ンのばらつきはまだ直っていない。 予選終了前50分のトップ6のタイムは以下の通り。 1 #11 エディー・アーバイン 2分08秒011 2 #10 H・H・フィレンツェン 2分09秒365 3 #61 トーマス・ダニエルソン 2分10秒236 4 #36 関谷 正徳 2分10秒272 5 #77 鈴木 利男 2分10秒367 6 #20 A・G・スコット 2分10秒974 #10フィレンツェンはここでスピンをきすがなんとか再スタート。 雨が強いため、ほとんどの車両はピットインしタイヤ交換を開始した。より溝 の深いものに替えていると思われる。 #19星野のエンジントラブルは直らず、ストレートではばらついた音をさせ ている。たまらずピットインし、ふたたびカウルを上げて作業にはいった。 コース上にとどまっている車両は数えるほどで、ほとんどの車は様子見を決め 込んでいる。予選残り40分のところでも、記録の更新はまったくおこなわれて いないもよう。#19星野はまたビットアウトするがやはり症状の改善はみられ ないよう。 予選終了37分前、またも星野はピットイン。また、#3黒澤もピットインし てカウルを開けた。 予選終了30分前、星野・黒澤の二人はそろってコースイン。いまだタイムを 更新する者はいない。星野のエンジンは復活の兆しが見えない。#77鈴木がカ ウルを開け、エンジンを見ている模様。 星野はその後もピットインとピットアウトを繰り返し、最後の10分ではよう やくエンジンが本来の音を取り戻し始めた。空を覆っていた黒い雲もようやく散 りはじめたが、すでに時は遅かった。 #10フィレンツェンはストレートでも車を振られるほど激しい走りを見せて いるが、アーバインの記録にはとどかず、このままチェッカーとなった。予選タ イムは、予選終了50分前の時の物と同じであるという、タイミングをうまくと らえる事ができた物が暫定ではあるが予選の勝利を獲得する結果となった。 予選2回目も、雨の中の走行が予想される。 * FMOTOR4 SUB-SYSOP 山川 順治(PEE00630)/RIJ *