全日本F3000

F3000-Rd1:鈴鹿決勝レース記者会見

●全日本F3000選手権 第1戦
 「ミリオンカードカップ・ラウンド-1・鈴鹿」
   トップ3記者会見内容
  優勝:ロス・チーバー
  2位:星野一義
  3位:エディ・アーバイン
  司会:高橋二朗氏
司会:「まず上位三者を拍手でお迎えしたいと思います(拍手)。それではですね、
優勝したチーバー選手からコメントをいただきたいと思います」
ロス・チーバー(RC):「どうもありがとう。開幕戦を勝つことができてとても嬉
しい。これまでチャンピオンをとれそうなシーズンが何度かあったけれど、今年はな
んとかチャンピオンをとりたいと思う。車はとてもよかった」
司会:「それではですね、2位の星野一義選手にお願いします」
星野一義:「どうも。1周目にアピチェラがちょっとスタートをミスったんで、あま
り焦らないで行こうというような感触だったんですけど、シケインで1周目にチーバ
ーのペースが少し遅く、ローラ意外と最初からフィーリングがいいんで、シケインと
かそこでついて、ちょっと抜きたかったんですけど、1コーナーでどうしても入ると、
どうしても絡んじゃうんで、ま、長い旅ですし、焦ってもいけないとさがって。それ
からついていったんですけど、チーバーに遊ばれているような感じで。マシンのほう
はチーバーと対等にケンカして勝負できる状態なのに、ぼくの力不足っていうような
感じで。でもまぁ、このまま引き下がれないですよね。まぁ、少し自分としても、マ
シンは良かったのに、自分のそのレース運び、自分の負けですよね。はっきり、言い
訳は要りません。以上です。
 少しだけ……捨てバイザーが2枚で、ずっとチーバーの後ろのいるものですから、
オイルのあれで130Rとか高速になればなるほど見えなくて、高速を入るときは一
番恐かったような状態で。グローブでスクリーンを触わっちゃうとそれでレースが終
わっちゃうような状態で。でも、負けは負けですよね。次は勝つように努力します。
どうも」
(レース後の星野一義選手のヘルメットは、茶色のオイルでベットリだった)
司会:「では、3位のエディ・アーバイ選手」
エディ・アーバイン(EI):「鈴鹿で最高の成績をおさめられてファンタスティッ
クは日だったよ。車はトラクションも良かったし、ブレーキも良かった。ステアリン
グもイージーだったしね。でも、ぼくのレースは昨日の予選で終わっていたね。3位
に上がったところでトップの2台とは差がついていたからね。トップを追いながらも
タイヤをセーブしながら走った。今年は、いい展開になるんじゃないかなと思う」
司会:「ロス、あなたは、レース前にグリッドでブレーキペダルをポンピングしてエ
ア抜きをしていましたけど、ブレーキにトラブルがあったんですか?」
RC:「朝のウォームアップでちょっとブレーキに不安があったのでエア抜きをした
けれど、レースでは問題なかった。ラスト3周になってエンジンがおかしくなってき
た。燃料系だと思うけど、心配なんで7000回転くらいでシフトして、52秒台までペー
スを落としたんだ」
司会:「星野選手、レース中トラブルはなかったでしたか?」
星野:「ええ、全然なかったです。マシンは前後バランスもいいしブレーキも問題な
いし、どちらかというと視界が見えない状態だけで、対等に戦える状態だったんです
けど、ですから、残念なのは、ぼくがそれに応えられないのが残念でした。反省して
ます」
司会:「2周目、1回チャージしましたけど」
星野:「たぶんチーバーが、シケインで、ファーストラップのシケインでシフトミス
……」
司会:「(チーバーに)シフトミスしたの?」
RC:「ノット・オンリー・ファースト・ラップ。メニー・ラップス(場内爆笑)。
新しいシフトがとてもむずかしかった。(星野に)新しいギアボックスにトライした
かい? 新しいギアボックスは好きかい? (星野が口ごもっていると)あなたは9
2を使ってるから問題ないしイージーなんだ。93はむずかしいよ」
(レイナードもローラも93年型は、F1のジョーダン、フットワークなどが採用して
いる前後のみにレバーを動かすシーケンシャルのシフト方式を使用している)
司会:「シーケンシャルのギアボックスに問題があったんで、星野さんも同じトラブ
ルが……」
星野:「(チーバーに)それはトラブルじゃなくて、シフトミス!(笑)」
RC:「たぶんね(笑)」
星野:「だから、あれがすべてで、あれが……まぁ結果論だからね。あとは言っても
しょうがないんだけど、あそこでもうタイヤ半分くらいの差で入れたらね、入れたら、
ぼくももうちょっと身体張ったんじゃないかあとは思うんだけどね(笑)。まぁ、大
事に行こうという気持ちもどこか心の隅にもあったしね。ぼくとしては……ぼくらし
くないけどね、こういうこともあってもいいんじゃないかなと。こういう感触をずっ
と味わってないからね。新人の気持ちで今から頑張ります。
司会:「エディ」
EI:「スタートも良かったし……#$*&……」
司会:「すみません、この人の英語はレロレロで、70%くらいしかわからないんで
すけどね……」(実際に、独り言のような感じでブツブツと話すので、テープでもわ
かりにくい)
星野:「英語の東北弁なの?」(笑い)
RC:「ノー! ノー・エイゴ。アイリッシュ!」(場内大爆笑:アーバインはアイ
ルランド人。チーバー選手は、「エイゴ=ENGLISH=イングランド人」と理解から「英
語」という言葉を聞いて、「彼はイギリス人でなくアイルランド人だ」と言いたかっ
たのではないかと思われるが、それがたまたま面白いジョークになってしまったので
はないかと推察される)
司会:「今日はいいスタートができた。去年は1速が壊れたりでうまくスタートでき
なかったんだけど(去年はポールをとりながら、スタートに失敗してレースを不意に
することが何度もあった)。今日はギアをいたわりながら走った。順位を上げたけれ
ど前の2台には追いつけなかった……というようなことを話していたみたいです」
 テープをじっくり聞くと、アーバインは概ね次のような内容を話している模様。
EI:「スタートは良かった。去年はギアが壊れたりで2速でスタートになったりで、
うまくいかなかった。今日のスタートはうまくいったけど、チーバーはうまいスター
トを決めて、第1コーナーにトップで入っていて、追いつけなかった。ギアシフトを
丁寧に走った」
 ロス・チーバー、星野一義両選手がニコニコ機嫌がよかったのに対し、エディ・ア
ーバイン選手は、この成績に満足していないようにも見受けられた。それはコメント
の中にもあったように、予選タイムが思ったほどでなかったことに起因しているよう
な印象でもあった。
  まとめ:RIJ-すがやみつる(FMOTOR4 Group Manager SDI00104)


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