全日本F3000

F3000-Rd1:鈴鹿決勝レース速報

●全日本F3000選手権 第1戦
 「ミリオンカードカップ・ラウンド-1・鈴鹿」
  決勝レース速報
 晴天の鈴鹿サーキットでスタートした1993年F3000選手権第1戦。スタートで飛び
出したのは予選2位のロス・チーバー。星野一義、エディ・アーバイン、黒沢琢弥と
続く。
 ポールシッターのマルコ・アピチェラはスタートで出遅れ5位にドロップ。
 星野は2周目終わりのシケインでチーバーに接近。ピット前でイン側に飛び出し、
トップを奪う構えを見せたが、第1コーナーでチーバーがおさえる。そのままチーバ
ーが逃げ星野が追う展開が続く。3位のアーバインは少し遅れ4位の黒沢以下をおさ
える展開。
 その背後で1周目は10位だった関谷正徳がジリジリと順位を上げ、7周目までに7
位までアップ。関谷はこのレースの予選がレイナード93Dでの初走行だ。
 9周目、ローランド・ラッツエンバーガーが逆バンクでコースアウト。なんとかコ
ースに復帰するが大きく遅れる。15位あたりを走行していた。最後尾スタートの伊東
直済はすでにコースアウトしてリタイア。
 12周目の1コーナーで関谷がアピチェラを抜いて6位に浮上。檜井がコースアウト
するもコース復帰。
 トップのチーバーと2位星野の差は1秒ちょっと。服部尚貴が9位に上昇してくる。
 13周目、チーバーのタイムが1分51秒台に落ち、星野は0.6秒差に迫る。周回遅れ
が出始めて、これをどう処理するかが問題。
 チーバー、星野の14周目のタイム差は0.3秒になる。15周目のS字でラッツエンバ
ーガーがコースアウト。今度はマシンを降りる。この間に関谷、スコットを抜いて5
位。そのまま黒沢追撃にかかる。
 16周目のヘアピンで影山、カーカッシにぶつけられてスピン。スピンターンでレー
ス復帰。
 17周目、黒沢、3位のアーバインに接近。テール・ツー・ノーズ。関谷もその直後
まで迫る。檜井、一度ピットインするが、再びデグナーでコースアウト。レースに復
帰。
 フレンツェン、スプーンでスピンしリタイア。
 18周目、関谷が黒沢に迫る。3位争いがアーバイン、黒沢、関谷の3人の間で激烈
に。関谷、ヘアピンで膨らみ少し遅れる。黒沢、シケインでアーバインに迫るがスリ
ップにつくまでには至らず。
 19周目、2コーナー、S字で黒沢、アーバインに接近。遅れた関谷も黒沢に接近。
ヘアピンで関谷、黒沢のインにノーズを突っ込もうとするが、黒沢がおさえる。
 高橋国光、ヘアピンでスロー走行の報告が入る。
 20周目、2コーナーで黒沢に接近。接触して(?)黒沢がマシンをふらつかせ、そ
の間に関谷が4位浮上。高橋国光はピットでマシンを降りる。
 3位アーバインを先頭に関谷、黒沢、スコットの差がほぼ同じ。
 21周目、黒沢、ピット前を通過するとき、マシン全部を指さす。タイヤか?
 トップ、チーバーと星野の差は1秒3。黒沢のピットにタイヤが用意される。
 22周目、檜井ピットインして車から降りる。9位の服部、12位のマルティニがペー
スアップ……が、そのマルティニが23周目スプーンでコースアウト。グラベルにつか
まりリタイア。
 24周目、1位チーバー、2位星野の差は1秒7。5位黒沢が4位の関谷に迫り始め
る。 25周目、3、4、5、6位が団子。7、8、9位が団子になっている。
 26周目、6位のスコットが5位黒沢に1~2コーナー仕掛け始める。この2つの集
団は1つになり始める。2位星野、3位アーバインのペースが上がる。アーバインは
星野に近づいている。
 27周目、1位チーバーと2位星野の差は1秒9。
 28周目、1コーナーで鈴木利男がアピチェラを抜いて7位に浮上。続いて服部がア
ピチェラに迫る。アピチェラはタイヤが苦しいのかふらつく。1位、2位の差は1秒
8。
 29周目、アピチェラ、服部の戦いが続く。
 30周目、3位アーバインがペースアップ、2位星野との差を詰める。アーバイン、
ヘアピンでは星野の直後まで迫る。星野、1位を追えず、2位の座を守る戦いに。
 31周目、アーバイン、ストレート星野のスリップに入れず。星野、引き離しにかか
る。そのままチーバーとの差も詰まる。黒沢、スコットに抜かれて6位に落ちるが、
黒沢、抜き返す。
 32周目、さきほど2秒以上あった1位チーバー、2位星野のタイム差が1秒8に。
その1秒8後方にアーバイン。32周終了時点の1、2位のタイム差は2秒に戻る。チ
ーバーは、後方がペースを上げれば同じように上げて逃げる。
 33周目、12位のミカ・サロが2コーナーで単独スピン、再スタート。星野、周回遅
れのナスペッティを抜くのに手間取り、チーバーとの差は2秒8に。
 34周目、4位を走行していた関谷がスプーン立ち上がりで突然スローダウン。黒沢、
スコット、鈴木が関谷をパス。
 最終ラップ、チーバー逃げる。星野が距離を詰める。その差は1秒4。しかしチー
バー逃げきって優勝! 星野は0秒5まで差を詰めたが2位。アーバインが3位。以
下、黒沢、スコット、鈴木、アピチェラ、服部、ダニエルソン、関谷の順。
  すがやみつる(SDI00104)/鈴鹿


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース