曇天の中、午前11時から行われた予選1回目。 ニッサンはこの1回目にアタックを敢行。24YHP、1カルソニックの2台が3 位以下を大きく離す1分14秒台をマーク。暫定フロントローを占めた。 トヨタは36エッソが開始まもなくに1コーナーでスピン。グラベルに捕まり予選 中断の原因をつくるなどいいところなく終わった。 しかし、午後の2回目ではその36エッソが気を吐いた。開始早々ラファネルが1 回目のニッサンのタイムを僅かに上回る1分14秒161を叩き出し逆転。タイヤを 使い切っていたニッサンは挽回する手立てはなく、結局トヨタが今季初のポールポ ジションを獲得。39KITZも14秒台までタイムを上げ、トヨタ-ニッサン-ニッ サン-トヨタのグリッドが決定。 なお、この2回目の予選中99トラストトヨタが最終コーナーを立ち上がったとこ ろでコントロールを失い大クラッシュ。幸いドライバーのフーシェは無事だったが、 マシンの損傷はモノコックまで及んだため、明日の決勝には出走しないものと思わ れる。 また、JSPCに初登場のTS010、注目の7デンソーは1分17秒台。予選で はターボカーのパワーにかなわなかった。しかし、トヨタ、ニッサン両陣営とも、 決勝ではおそらくこの7デンソーがレースを引っ張り、ターボカーがこれに続く展 開となると予想している。 TS010は、ターボカーより燃費が劣るため、コース上で稼いだマージンをピッ トインではきだすことの繰り返しになると考えられ、ここが勝負のポイントとなる ようだ。そして、些細なトラブルが勝負の分かれ目になるかもしれない。 国内最長1000kmレースのスタート予定は、明日午前11時18分。224 周で争われる。 リポート/北島滋穂(MGG02472)