◎ラッツエンバーガー、ポール・ツー・フィニッシュ! A-G.スコット2位! キグナス・チームの1-2フィニッシュ! さわやかな秋空の下でスタートした全日本F3000選手権第9戦、ミリオン カードカップレース鈴鹿ラウンド3は、ポールポジションから飛び出したローラ ンド・ラッツエンバーガーがスタートからトップに立ち、1位のままチェッカー を受けた。 3番手グリッドからスタートしたアンドリュー・ギルバート・スコットが、ス タートで予選2位のマウロ・マルティニをおさえて2位に上がり、そのままチー ムメイトのラッツンバーガーを援護するかたちで2位をキープ。マルティニは今 回から投入された新仕様の無限エンジンが、7000回転以下でミスファイアを 起こすトラブルに見舞われ、S字あたり、シケインからの立ち上がりなどが苦し く、ギルバートに迫るもリスクを避けて無理をせず3位でフィニッシュした。 トップ8人が外国人、9位に今回からパワーステアリングにトライしている松 本が入った。 今回からコスワースDFVにエンジンをスイッチした星野は、1周目の1~2 コーナーで黒沢に追突され、リアウィングがはずれてデグナーでストップ、リタ イア。黒沢も2コーナーでリタイアとなった。 チャンピオンシップで2位につけていたチーバーは、決勝レース前のウォーム アップ走行で電気系のケーブルが燃えてヘアピンでストップ。そのままリタイア した。関谷もウォームアップでストップし、ピットに牽引されて戻ってきたが、 スタートできずストップとなった。 鈴木利男は6番手の服部に激しいチャージをかけていた13周目、130R出 口で服部のリアにぶつかってフロントウィングを破損。服部とともにピットイン してフロントノーズを交換。再スタートの際、タイヤ交換をしていた服部のピッ ト前で一度停止して、激しくアピール。ピットでスピンせんばかりにして再スタ ートしていった。 今日のレースの結果、マルティニが4点を加えて総合トップをキープ。2位に は病欠のバイドラーが26点、3位はチーバーが25点で続いている。4位には 鈴木利男(21点)、5位には優勝のラッツエンバーガーが19点でつけ、ここ までがチャンピオンシップの可能性を残すことになった。 すがやみつる(SDI00104)/鈴鹿