OMRON RACING TEAM PRESS INFORMATION 1990年8月29日 全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権 第4戦 “インターナショナルSUZUKA1000kmレース” オムロン・ポルシェ完走 11位 連日30°Cを越える厳しい残暑が続く8月25日、26日’90全日本スポーツ プロトタイプカー耐久選手権(JSPC)第4戦“インターナショナルSUZUKA 1000kmレース”が、三重県:鈴鹿サーキットにおいて開催された。 オムロン株式会社がスポンサードするオムロン・レーシングチームは、第3戦でク ラッシュしたシャシーに替え昨年使用したexワークスカーを準備、ドライバーの布 陣もバン・シュパンが復帰、エイエ・エルグ、トーマス・メゼイラとコンビを組みレー スに臨んだ。 24日の公式練習ではラジアルタイヤとのマッチングに苦しみ、25日の公式予選 でも今一つタイムが詰められず、1分57秒790で予選第15位、8列目からのス タートとなった。 26日午後1時からの決勝レース、序盤から激しいトップ争いを繰り広げるトヨタ、 ニッサン勢をよそ目に、苦しい走行ながら予選15位から徐々に追い上げ、トップか ら11Lap遅れの11位でゴール。残念ながらJSPCポイント獲得はならなかっ た。 ◎レースウィーク JSPC第3戦“全日本Fuji500マイルレース”時のクラッシュにより、カー ボン・シャシーを破損したオムロン・ポルシェは、昨年使用したexポルシェ・ワー クスカーで、インターナショナルSUZUKA1000kmレースに出場することと なった。 シルバーストーンやドニントンでのテスト走行では、上々の結果であったが、鈴鹿 に入ってみるとラジアルタイヤとシャシーとのマッチングがとれず、セッティングに 苦しむこととなった。 ◎8月25日(土) 〇公式予選 第1回目 10:00~11:00 予選開始早々、トヨタ、ニッサン・チームとも少しでも涼しいうちにと、激しいタ イムアタックが始まった。 オムロン・ポルシェもエイエ・エルグのドライブ、レース用タイヤで昨日までのセッ ティングの確認にコースイン。10時30分過ぎ、クオリファイタイヤに交換、エイ エ・エルグのドライブでタイムアタック。1分57秒790をマーク。公式予選第1 回は13位となった。 尚、この予選中ピットロード入口において再車検が行われ、車高規定に抵触したオ ムロン・ポルシェは、リアウイング翼端板の上部をカットすることでクリアした。 〇公式予選 第2回 14:40~15:40 33°Cを上回る気温のためタイムアップの可能性がないとみた、トヨタ、ニッサ ン勢のほとんどは第2回をキャンセルした。 オムロン・ポルシェは、バン・シュパンとトーマス・メゼイラを中心にセッティン グを繰り返し21Lapを走行したが、タイムアップは出来なかった。結局、公式予 選1~2回を通して15位、8列目からのスタートなった。 ◎8月26日(日) 〇決勝レース 13:00~171Lap 天候は快晴、気温はぐんぐん上昇し昨日と同じく33°Cを越えようとしていた。 マシン、タイヤ、ドライバー全てにとって厳しいレースが予想された。 12時57分、ローリング・スタート。 13時丁度、全車一斉にクリーン・スタート。1000kmレースが開始された。 トップはミノルタ・トヨタ、2位タカキュー・トヨタ、3位カルソニック・ニッサン、 続いてYHPニッサンがS字コーナーを抜けデグナーに消えて行った。 2周目、ヘアピンにおいてキャビン・ニッサンがスピン、武富士ポルシェが巻き込 まれ接触。両車ともピットまで戻ったものの、武富士ポルシェは前後サスペンション 破損のため、ピットにてリタイヤとなった。 エイエ・エルグのドライブするオムロン・ポルシェは、上位陣の激しい争いをよそ 目に2分4~5秒台でコンスタントに13位を走行。30周目、最初のピットイン。 ドライバーをトーマス・メゼイラに替わり、タイヤ交換、ガソリンを97.5?補給 し、レースに復帰していった。 その後もコンスタントに走り、63周目、2回目のピットイン。タイヤ交換、ガソ リンを85.5リットル補給、エイエ・エルグのドライブでピットアウト。順位も変 わらず12位であった。 16時10分頃、90周目、3回目のピットイン。タイヤ交換、ガソリン81?補 給、トーマス・メゼイラが乗り込んだが、リアカウルを開けオイルラインをチェック、 何事もなくスタートしたが、4分強のロスタイムとはなったが順位は12位のままレー スに復帰した。99周目、ヘアピンで軽いスピンをしたが、何事もなく再走。 17時02分、111周目、早めのピットイン。タイヤ交換、ガソリン57.5? を補給し、エイエ・エルグのドライブで飛び出して行った。 18時04分、141周目、5回目のピットイン。タイヤ交換、ガソリン81.5 ?補給、最終ドライブをトーマス・メゼイラに託することとなった。トーマス・メゼ イラは最後のドライブを丁寧に走り、18時53分、12位で暑く長い1000km レースのチェッカーフラッグを受けた。 その後、再車検で4位でゴールしたミノルタ・トヨタが失格したため、一つ繰り上 がり11位となった。 〇レース後、バン・シュパン: 「今シーズンはラジアルタイヤに苦労させられている。セッティングさえ出ればタ イムも上がるし、燃費もバイアスタイヤより良くなる。3月の第1戦からシャシーと ラジアルタイヤのマッチングを研究してきたが、成果が見えてきたところでシャシー の変更を行ったため、最初からやり直しとなってしまった。この半年のデーターを生 かし、今度は早く解決し、次の菅生では上位を狙います。」 ◎’90全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権ポイントランキング 第1 2 3 4戦 3/11 5/5 7/22 8/26合計 順位 ドライバー マシン 1 星野 一義 カルソニックニッサンR90CP 10 レ 12 20 42 1 鈴木 利男 カルソニックニッサンR90CP 10 | 12 20 42 3 長谷見昌弘 YHPニッサンR90CP 15 ス 20 4 39 3 A.オロフソン YHPニッサンR90CP 15 20 4 39 5 G.フーシェ 日石トラストポルシェ 12 不 15 8 35 5 S.アンドスカー 日石トラストポルシェ 12 成 15 8 35 7 中谷 明彦 フロムエーポルシェ962C 8 立 - 15 23 7 V.バイドラー フロムエーポルシェ962C 8 - 15 23 9 関谷 正徳 ミノルタトヨタ90C-V 20 - - 20 9 小河 等 ミノルタトヨタ90C-V 20 - - 20 提供:オムロン・レーシングチーム事務局