全日本F3000

F3000:プロミス&レイナードRT10戦

1991年10月28日
-1991年全日本F3000選手権シリーズ第10戦-
悪天候によって決勝レースは中止
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 今回、鈴鹿で今期2勝目を挙げた25番ロス・チーバー。その結果、シリーズポイン
トが18点となり、ランキング4位に浮上。残り3レースでの成績如何によってはチャ
ンピオン獲得の可能性が出てきた。マシンの調子もよく、優勝へ向けて万全の体制でこ
のレースに臨んだのである。
[10月26日:予選]またも台風の余波で、秋雨前線が刺激され予選日の天候はすで
に曇り空。そして、日曜日の決勝は雨になることが予想された。しかし予選は、ドライ
コンディションの中で行うことができた。予選B組からの出走となったロス・チーバー
は、1回目のセッションで1分16秒630のベストタイムを出し、A、B両クラスを
通じてのトップに立った。しかもこのタイムは、従来のコースレコード1分16秒66
3を破る好タイムであった。午後に行われた2回目の予選でもチーバーのタイムを破る
ドライバーは出なかったが、チーバーは再度タイムアタックを行い、自己のタイムをさ
らに上回る1分16秒316をマーク。ポールポジションを確固たるものとしたのであ
った。
[10月27日:決勝]前夜から降り始めた雨によって、コース上は雨水で溢れかえっ
ていた。早朝行われたウォーミングアップ走行では、ほとんどのマシンが2分のラップ
タイムを切ることができず、途中で赤旗が出され、走行が中止となるほどだった。その
後も雨は降り続き、時折霧も出てくる。天候が好転することに期待を掛け、タイムスケ
ジュールは延ばされた。そして午後2時25分から10分間、決勝レーススタート前の
ウォーミングアップ走行が行われたが、ここで、星野一義選手のマシンに西垣内正義選
手のマシンがストレートで追突する事故が起こり、2台とも大破する。このコンディシ
ョンで決勝レースを行うのは危険との判断で、主催者は決勝レースの中止を決定した。
●ドライバー/ロス・チーバー(Ross Cheever)
 主催者の判断は正しいものだったと思う。その決断に感謝したい。我々はスポーツマ
ンとして常に安全を第一に考えなければならない。何も増してそれが優先されるべきだ
。個人的には、自分のチャンピオンシップの可能性を考えると、残りが2レースとなっ
た今、タイトル獲得の可能性が苦しくなったと言わざるを得ない。今回もポールポジシ
ョンが取れたわけだし、マシンセッティングはかなり順調にきていて、微調整をするだ
けで良い結果が出るようになっている。またチームとコミュニケーションがうまくとれ
て、とても気持ちよく仕事をすることができているんだ。いずれにしても、残り2レー
スを全力で戦うよ。
●チーム監督/本間 勝久(Katsuhisa Honma)
 僕らとして、もちろんレースはやりたかったですよ。でも、この天候じゃ仕方ないで
すよね。雨ばかりでなく、霧も出てきたようですし。また、朝からの雨でコースサイド
にも水が一杯溜まっていて、例えば雨が小振りになったとしても、コース上の水は簡単
には捌けなかったでしょうね。とにかく残り2戦、優勝を目指して頑張りますので、応
援をよろしくお願いいたします。
レースデータ
●開催日/10月26日(予選)~27日(決勝)
●開催地/富士スピードウエイ(静岡県):1周4.470㎞
●主催者/富士スピードウエイ株式会社、FISCOクラブ、ビクトリーサークルクラブ●観客数/予選日:2400人/決勝日:68900人
●天 候/予選日:曇り、15℃/決勝日:雨、16℃
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 提 供             プロミス&レイナードレーシング事務局
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