1991年8月12日 -1991年全日本F3000選手権シリーズ第7戦- Noppon Shinpan SUPER CUP Rd.3 FUJI CHAMPIONS エンジントラブルで無念のリタイア --------------------------------------- 前半戦の生みの苦しみから一転してポール・トゥ・ウインを成し遂げた前回の菅生。そ の後、わずか2週間のインターバルで迎えた第7戦は、25番ロス・チーバーの乗るマ シン、レイナードのストレートスピードを活かすことのできる富士スピードウエイが舞 台となる。再び上位入賞でシリーズポイントを稼ぎ、チャンピオン争いに加わりたいと ころだ。 [8月10日:予選]天候は曇り。そして午後には雨が降り出す可能性もある空模様 である。気温は23℃と、予想された真夏の暑さとは裏腹のコンディションでの予選と なった。予選を控え、マシンセッティングをさらに進めるため、チームでは急遽新しい ダンパーを採用する事にした。新しいダンパーを使っての走行はこの予選がぶっつけ本 番となる。それでも常にアグレッシブな走りを見せるチーバーは、果敢に富士のコース をせめた。しかし、1セット目の予選用タイヤでタイムアタック中、二度スピンをして タイヤにフラットスポットができてしまった。そこで、2セット目の予選用タイヤに交 換し、コースイン。1分17秒425のタイムで予選A組2番手のポジションを獲得し た。「1分16秒台を狙っていたので残念」とチーバー。午後は予想に反して雨とはな らず、再度タイムアタックを行ったが、午前中に一度使ったタイヤではタイムアップな らず。総合予選4位のポジションが決まった。 [8月11日:決勝]朝のウォーミングアップ走行は、1分19秒869で15番の タイムであった。しかし、決勝レースでのペースは、このセッションでトップタイムを 出した松本選手の18秒台に入るとはとうてい考えられない。ロス・チーバーとチーム スタッフは、他のタイムに惑わされることなく、決勝レースへ向けてセッティングの詰 めを着実に行ったのである。決勝レースのスタートでチーバーは素晴らしいダッシュを 見せた。フロントローからトップにたった星野選手続く2番手のポジションを手にいれ たのである。逃げに掛かる星野選手を必死で追うチーバー。しかしこの日の星野選手の マシンは、チーバーのレイナードよりわずかに速かった。ふたりの間隔が徐々に開き始 めていた。それでもレース後半へかけて、タイヤのグリップダウンを考えるとまだチャ ンスは残されたいるだろう。当面は、2位を死守するチーバーだったが、9周目にエン ジントラブルで突如リタイアすることになった。 ドライバー&チーム監督コメント ●ドライバー/ロス・チーバー(Ross Cheever) エンジンが止まる少し前からミスファイアが出始めていた。マシンセッティングの方は まあまあで、ガソリンが減ってくる後半になんとか勝負を掛けようと思っていたが、エ ンジントラブルでは成す術もなかった。 ●チーム監督/本間 勝久(Katsuhisa Honma) 前回の菅生で優勝できたように、このところマシンの仕上がり具合が良くなってきてた ので残念でした。他のチームでも、今日はエンジン不調のマシンがあったようですね。 2位を走っていただけに、アンラッキーだったといえるでしょう。でも、マシンの調子 自体はこのところ悪くないので、また次のレースでロスは良い走りを見せてくれると思 います。 頑張りますから、これからも応援してください。 レースデーター ●開催日/8月10日(予選)~11日(決勝) ●開催地/富士スピードウエイ(静岡県):1周4.470㎞ ●主催者/ロードランナーレーシングクラブ(RRC)、日刊スポーツ新聞社 ●観客数/決勝日:64500人 ●天 候/予選日:曇り/決勝日:曇り、気温26℃ --------------------------------------- 提 供 プロミス&レイナードレーシング事務局 ---------------------------------------