全日本F3000

レイトンF3000第6戦富士リリース

LEYTON HOUSE RACING TEAM
   PRESS INFORMATION
'90全日本F3000選手権シリーズ第6戦
 Nippon Shinpan Super Cup Rd.3
FUJI CHAMPIONS RACE
1990年8月12日      日曜日
富士スピードウェイ
決勝レース
 昨日に引き続いて好天に恵まれた富士スピードウェイ。コース周辺は40度C近い暑
さに見舞われ、生き残りレースが予想された。
 しかし、13時を過ぎスタート間近になった頃、上空に雨雲がたれこめ始め、スター
ト時のタイヤチョイス、あるいはレース中のタイヤ交換など激しい状況になってきた。
 とりあえず全車スリックのままスターティンググリッドに並ぶ。しかし、ここで池
谷選手のアクシデントにより、スタートは中止。2回目。今度はクロスノフ選手がエ
ンジンをストールさせ再びスタート中止。この頃から激しい雨が降り出してしまった。
 全車ピットで天候の回復を待ち、雨足が少し弱くなり出したところで、競技長から
3回目のスタートのアナウンスが流れる。再び行われた7分間のウォームアップ走行
のあと、関谷は深溝のインターミディを、ダナーはヘビーレインをチョイスして3回
目のスタートに臨んだ。
 3度目の正直で行われたスタート。全車クリーンスタートを切り、大きな混乱もな
く第1コーナーをクリアしていく。オープニングラップのヘアピンを4番手で通過し
た関谷はやがて3番手の片山選手をかわして、その後しばらく3番手をキープ。しか
し、関谷より溝の浅いインターミディを履いた星野、小河、和田選手らの追走にあい
後退。すぐさまタイヤ交換のためピットに戻った。
 エンジニアの松岡は天候と路面、そして他車のタイムからスリックでいけると判断。
メカニック達にスリックを指示した。メカニックの機敏な動きでタイヤ交換のタイム
ロスも最小限にとどめ、関谷はコースに戻る。
 レースに復帰してからの関谷は1分27秒、26秒、25秒と周ごとにペースをあげてい
き、このままいけばレース中盤から終盤にはトップグループ、あるいはトップを快走
できる計算だった。しかし好事魔多し。快調に順位をあげていた関谷だが、ヘアピン
で岡田選手を抜こうとしてスピン。あおりを食った岡田選手もコースアウトし、2台
ともそこでレースを終えることになってしまった。
 ダナーはヘビーレインでスタートしたため、序盤に苦しい戦いを強いられ、下位を
低迷する。しびれを切らしたダナーも、関谷がピットインした数周あとにスリックを
求めてピットに入った。しかし左前輪のホイールナットがなかなかはずれなず、タイ
ムロス。大きく順位を下げての戦列復帰となった。その後1分21秒台のペースで激し
い追い上げを見せたものの、第1コーナーでスピン。グラベルベッドに飛び込んでし
まい、再スタートできずにリタイアに終わった。
 絶妙のタイミングでタイヤ交換ができ、その後の展開からも楽に勝てたはずのレー
スだっただけに、高くついたスピンになってしまった。しかし、前回の菅生、今回の
富士とレイトンハウス90Bがレースをリードする速さを身につけたことは確かで、高
度な作戦を実行することができるチーム力も、勝てるところまであと一歩のところま
で来ているのは間違いなく、あとは結果を残すのみである。
  提供:レイトン・インターナショナル


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