全日本F3000

レイトンハウス菅生F3000リリース

90全日本F300選手権シリーズ第5戦
NIPPON SHINPAN SUPER CUP RD2
SUGO INTER-FORMULA
1990年7月29日 日曜日
●決勝レース
 タイムスケジュールは大幅に遅れてF3000レースのフォーメーションラップが
始まったが、この時クリスチャン・ダナーはエンジンをストール、6月から採用され
た新レギュレーションにより最後尾スタートとなる。そして2回目のフォーメーショ
ンがスタート。シグナルがグリーンに変わるとポールポジションにつけた関谷正徳は
ストレート終わりで、フロントアウト側につけたマルティニに並ばれるが、イン側の
アドバンテージを無駄にすることなくトップで1コーナーに進入。以下マルティニ、
チーバー、小河と続いた。 以後、2~3周は関谷以下数台が等間隔で周回するが、
5周を数える頃からマルティニ、小河、チーバー、ダニエルソンらが隊列を作って攻
防を見せるのをよそに、1分14秒中盤から15秒前半のペースの関谷は、徐々にで
はあったが独走態勢を築いていった。10周を過ぎるあたりから、列の後方に星野、
中谷らが加わって混戦を呈していたが、トップ関谷の快走にはなんら支障をきたすも
のではなかった。そしてレースが折り返すあたりには、2番手に5秒ほどのマージン
を保っていた。
 最後尾スタートといういきなり苦しい状況に置かれたダナーは、それでも10周を
数えるあたりから14番手を争うグループに追いつき、さらなるポジションアップを
狙っていた。
 関谷の独走に水を差したのは32周目に出された赤旗。通称馬の背でスピンしたマ
シンがコース上にストップ。これで赤旗が振られることに。レースは2ヒート制が採
用されて、再びスタートが行われた。
 スタート直後、フロントロウのイン側の関谷とアウト側のマルティニの間に割って
入ろうとしたチーバーの左フロントウイングが、関谷の左リアタイヤと接触。関谷は
大きく後退してしまった。スロー走行のままピットに戻り、タイヤ交換してコースに
戻るが、1ヒート終了時にあった2番手マルティニとの8秒差はなくなっていた。
 この後、1コーナーで起きた多重クラッシュで再び赤旗。3回目のスタートを前に
したドライバーズミーティンスで関谷は、赤旗の使用について競技長に抗議。またド
ライバーの精神状態やシャシーのダメージを考え、チーム・レイトンでは関谷車を3
ヒート目には出走させないことを決定した。
 ダナーは2回目の多重クラッシュに巻き込まれ、ノーズ、フロントウイングを破損。
3度目のスタートに備えて、修理を施したが、結局これ以上レースをするのは危険と
いうドライバー全員の判断で、再々スタートは行われず。2ヒート目の結果をもって
レースは終了することになった。
 提供:レイトン・インターナショナル


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