1992年全日本F3000選手権 第7戦 富士 公式予選レポート 中谷、今シーズン初の富士で予選19位 セッティングに悩み残す服部は20位に No.99 中谷明彦 レイナード92D・無限 1分18秒459 予選19位 No.98 服部尚貴 レイナード92D・無限 1分18秒593 予選20位 台風11号を前に暑さがぶり返してきた8月15日、富士スピードウェイでは19 92年全日本F3000選手権の第7戦・富士チャンピオンズ・レースの公式予選が 行われた。トステムレーシングチームのドライバー、中谷明彦(なかやあきひこ)服 部尚貴(はっとりなおき)両選手は、これまでどおりレイナード92D・無限をドライ ブ、暑さと戦った。今回の舞台となる富士スピードウェイは、ストレートでの最高速 度が300km/hを優に超す、全日本F3000選手権でラウンドする全国5ヶ所 のサーキットの中でも屈指の超高速コース。前後のウィングも小さな”富士スペシャ ル”で、しかも極端に寝かせた最高速重視のセッティングとなっている。 公式予選はいつものように午前と午後の2回に分けて行われた。快晴の天候のもと、 午後の2回目のセッションは気温/路面温度ともに上昇することが予想され、チーム は1回目のセッションの方が路面コンディション良好と判断し、午前9時55分から 行われた1時間のセッションで2セットの予選用タイヤを使用する作戦を取った。1 回目のアタックで1分18秒台に入った中谷選手は2回目のアタックで17秒台のタ イムを目指したがブレーキに若干の不具合が生じ、ヘアピンで痛恨のブレーキングミ ス、1分18秒459で14番手に止まった。1セット目のタイヤで2回アタックし た服部選手も、2セット目に交換した3回目のアタックで1分18秒台前半のタイム を目指したが、中谷選手と同様ヘアピンでタイムロス。1分18秒593のタイムで、 16番手に止まった。午後2時20分から行われた2回目のセッションでは、当初予 想されたほどには暑くならず、雲によって陽射しが遮られて路面温度もまずまずで、 皮肉なことに数名のライバルチームのドライバーがタイムアップ。トステムレーシン グチームの両選手はポジションを下げ、ともに10列目からのスタートとなった。 ●チームスタッフ・コメント 渦尻栄治監督 「2人とも2セット目(の予選タイヤ)に履き換えたアタックで失敗したのが残念 だった。でも、それがなかったとしても18秒前後がやっとだったから、現状は厳し いと言わざるを得ません。1ヶ月前のタイヤテストの時に得たデータからセッティン グしているんですが、マシンの状態があの時と違うんです。」 中谷明彦選手 「今シーズン、富士でのレースは初めてだから、それを考えればまずまずかな。で も、トップ数台とのマシンのポテンシャルの差は歴然としている。出来るところから ひとつづつクリアーしていって、その差を縮めていくしかない。そのためにも、明日 のレースでは何としても完走したい。レース距離を走った上でのデータを取って、次 回につなげなくてはね」 服部尚樹選手 「いろいろとテストはいるんだけど…。ちょっと”迷路”に足を踏みいれてしまっ たみたい。でも、本番用のセッティングはまずまずだから、明日は大事に最後まで走 り切りたいですね」 提供:TOSTEM Racing Team *** FMOTOR4F SysOp 名倉 勇二 (SDI00601) /RIJ ***