全日本F3000

レイトン・西日本F3000予選情報

  LEYTON HOUSE RACING TEAM
     PRESS INFORMATION
    ’90全日本F3000選手権シリーズ第3戦
 NIPPON SHINPAN SUPER CUP Rd1
     NISHINIHON ALL STAR
       1990年5月12日  土曜日
           西日本サーキット
           公式予選1回目
 曇り空ではあるが、雨の心配はなく予定通り公式予選が行われた。木、金曜日のフ
リープラクティスでの組み分け方とは異なるメンバーで予選が行われることになって
いたが、クリスチャン・ダナーはAグループ、関谷正徳はBグループと別グループで
出走するのは変わらなかった。
 10時45分からAグループの公式予選がスタートした。ダナーは計測開始7分後
に1回目のフライングラップに入った。気温は23度C、路面温度は25度Cと絶好
のコンディション。ウォームアップをピットアウトラップで済まし、2周目にすぐさ
まタイムアタックに入ったダナーであるが、タイムは1分00秒572止まり。下位
のタイムしか出すことができなかった。ピットに戻ってきたダナーは「マシンのフィー
リングはすごくいい。でもタイムが」と自分の出したタイムとマシンのフィーリング
の大きなギャップに驚いていた。マシンのセッティングは変えずに、左右のタイヤを
入れ換えて再びアタックに出たが、やはり1分00秒台にとどまってしまう。タイヤ
を使い果たしたダナーは、5分を残して1回目の予選を終えた。ポジションは13番
手と不本意な結果となった。
 Bグループの予選は11時半から始まった。関谷はコースオープンとともにピット
アウト。すぐさまアタックに出た。タイムは59秒89でその時点で2番手につけた。
ピットインしてきた関谷は、カーバランスが今ひとつと報告。そこでフロント・サス
ペンションと空力セッティングに手を加える。昨日行われたフリープラクティスでは
58秒60を出しており、なんとかそのタイムを、と関谷はコースに出ていくが、納
得のいくセットアップが出ず。結局このせっしょんではそれ以上のタイムアタックは
せず、2回目の予選にかけることになった。
 また3台目のレイトンハウス90Bに乗る岡田秀樹はAグループで出走、59秒3
89をマークし、Aグループ8番手につけた。
ダナー:
「マシンのセットアップはこれまででベストなんだ。自分でタイムを聞いて信じられ
なかった。午後の予選も同じ仕様でいく。それくらい車はいいのだけれど」
関谷:
「1コーナーと最終コーナーでリヤがすぐブレイクする。昨日と比べて、最終コーナー
の通過スピードが明らかに遅かった。バランスが出なかったので、2回目の予選にか
けることにしている」
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       1990年5月12日  土曜日
           西日本サーキット
           公式予選2回目
 午後に入って気温が急上昇した。気温27度C、路面温度も33度Cというなか、
公式予選2回目が行われた。2時25分、グリーンシグナルとともに、いち早くクリ
スチャン・ダナーはピットアウト。午前中に使用したタイヤを再び履いて、マシンチェ
ックを兼ねたタイムアタックに入った。ユーズドタイヤと路面温度の上昇から、やは
りタイムアップにはならず1分01秒台が続いた。3周を数えてからフレッシュタイ
ヤに履き替えるべくしてピットに戻ってきた。しかし、ピットロード走行中に、ブレー
キパッドがスティックしてしまうトラブルが発生し、ピットロード途中でストップし
てしまう。その処置のため15分もの間ピットにとどまることになってしまった。予
選終了10分前で再度タイムアタックに出た。1周目、1分00秒43と午前中のタ
イムを上回る。そのままフライングラップを続け、1分00秒08と1分を切ること
ができなかったが今日のベストタイムをマーク。ポジションをひとつ上げ、グループ
12位となった。
 Bグループからスタートの関谷も、まずユーズドタイヤでピットアウト。インター
バル中に施したセッティングのチェックを行った。1分01秒台でラップしマシンの
バランスが戻ったのを確認した関谷はピットイン。フレッシュタイヤに履き替えウェ
イティングの態勢に入った。残り15分になったところでピットアウトし、最後のタ
イムアタックに入った。3周ほどチャンスをうかがい、一気にアタック。タイムは5
9秒707Mポジションをふたつ上げることに成功した。その後もアタックを続けた
がタイヤの最もおいしいところを使いきったため、それ以上のタイムアタックはなかっ
た。結局、セッション終了間際に和田選手が関谷を上回るタイムを出したため、最終
的に1ポジションアップのBグループ8番手で終わった。
ダナー:
「セッション中からブレーキの具合が悪く、思うように走れなかった。ポジションを
ひとつ上げただけでも良かった。明日は後ろからだけれど、長いレースと体力を利用
してできるだけ前に行く」
関谷:
「午前と比べ車のバランスは良くなった。だけどフレッシュタイヤを履いても全体的
なグリップが足りず、充分なアタックとはいかなかった。明日の朝のウォームアップ
で新しいことをトライし、それ次第ではレースもけっこういけるかもしれない」
    提供:レイトン・インターナショナル


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