◆YHPニッサンR92CP コースレコードでP.P奪取 '92全日本スポーツプロトタイプ選手権シリーズ第一戦の公式予選が4月18日 鈴鹿サーキットで行なわれた。予選参加台数は9台。 午前と午後に1セッションずつ各1時間の予選が行われ、NISMOチームの 24号車YHPニッサンR92CPを駆る長谷見昌弘選手がこれまでのコースレコー ドを約2秒短縮する1分45秒456のタイムで今シーズン開幕戦のポールポジショ ンを獲得した。 ●長谷見選手のコメント 昨年のマシンに比較してニューマシンのR92CPは、コーナーの入り口から出 口まで思いどおりの走行ができるマシン。ステアリングの舵角にとても忠実なん です。テストの感触からは44秒台に突入できるかと思いませんでした。 コースレコードの樹立については、従来のタイムが夏場にマークされていたも のですから一概に比較できません。でも、僕のタイムがコースレコードを塗り変 えたわけですからうれしいですね。 ●水野和敏NISMO監督のコメント R92CPは特にサスペンションの改良をしたマシンです。ドライバーがステア リングを切ったときの追従性を良くしたものです。そして、エンジンの低速と中 速域のレスポンスを向上させています。 燃費走行を考えずに決勝用のセッティングでタイムアタックしても47秒台のタ イムがマークされています。47秒といえば従来のコースレコードタイムであるわ けですからマシンの進歩がどれだけのものであるかがよくお解りいただけるでし ょう。 決勝がドライコンディションであれば、ラップタイムは51秒から55秒台の争い となるでしょう。このタイムは、昨年行なわれた夏の1000キロレースのペースよ り5秒速いものです。 決勝レースの展開は、かなり激しい争いとなるでしょう。ある意味で荒れたレ ースとなると予想しています。 NISMOチームのもう1台、昨年のチャンピオン、チームカルソニック・ニ ッサンR92CPは4番手につけた。当然、同チームもポールポジション奪取を目 指していたが、テスト時と予選日の路面温度の微妙な変化によって今回は思いど おりのタイムをマークすることができなかった。 また、日産の支援チームであるフルム・エーR91CKニッサンは6番手。コク ヨ・テイクワン・ニッサンは7番手からスタートする。 ●予選結果 1位 YHPニッサンR92CP 1'45"456 4位 カルソニック・ニッサンR92CP 1'46'144 6位 フロム・エー・R91CKニッサン 1'46"496 7位 コクヨ・テイクワンニッサン 1'48'954 (従来のコースレコード 1'47"376 トヨタ91C-V)