******************************************************** * 全日本F3000選手権第2戦 * * CABINインターナショナルフォーミュラカップレース * * 予選・リリース集 * ******************************************************** ★キャビン・レーシング・チーム 全日本F3000選手権第2戦(富士スピードウェイ) 1992年4月11日 予選レポート キャビン・レーシング事務局 冠レース3連勝を狙って 19 星野一義 1分16秒947 予選5位 3 黒沢琢弥 1分17秒947 予選12位 ●データ マシン:星野は、レイナード92D・無限、 黒沢はDOME F103・DFVを使用する。 どちらも実戦投入は初めて。 車体番号:レイナード92D/002 DOME F103/03 気温:午前摂氏17度、午後摂氏16度-13度 ●予選 早朝、富士スピードウェイは霧に包まれていたが、公式予選第1回目を迎える 頃には天候が好転した。しかし路面は前夜までの雨で濡れており、星野、黒沢と もにセッション前半はウェット・タイヤ、後半はカットスリックを使っての走行 となった。 午後のセッションでは路面はドライとなったが、セッション後半から気温が低 下した。星野と黒沢は2セットずつの予選用タイヤを使用、タイムアタックを行 なった。 ●談話 星野一義:もう少し、いけるはずだった。とくに2セット目ではいけると思った んだけど、結局3列目になってしまった。情けない。前のレースでもこんな結果 だったから星野は腕が落ちたんだなんて思われたら悔しいね。上位3位が外国人 ドライバーでしょ。日本人代表として、決勝でこのまま引き下がるわけにはいか ない。 金子監督:富士スピードウェイでとりこぼすわけにはいかないから、できるだけ リスクをおかしたくなかった。確かに星野はローラの方が好みかもしれないが、 実際に走ると今のところレイナードの方がタイムが出るんです。だからレイナー ドを選択した。この判断には自信がありますよ。ただセッティングについては明 日に向けて見直す余地があるかもしれない。 黒沢琢弥:決められた時間内に、いい仕事ができなかった。このひとことにつき ます。だけど、気合いは誰にも負けないから、レースではきっと追い上げて見せ ます。 田中監督:結果がすべてを物語っている。敢えていうならば、2セット目のアタ ック前にドライバーの意見を聞きすぎてセッティングを誤った。今の段階でロー ラを使うのは簡単なこと。ひょっとしたらタイムも出るかもしれない。でもそれ では可能性は開けない。 ================================== ★日石レーシング '92全日本F3000選手権・NISSEKIレーシングチーム予選レポート 第2戦・CABINインターナショナルフォーミュラカップレース 予選24位/出走26台 和田孝夫/ラルトRT24・無限MF308/ブリヂストン 《マシン》 ●今回の第2戦に向けて、マシンには以下の改造を施した。コーナーターンの動 きをよりシャープにするため、もともとロングホイールベースであるラルトRT 24のホイールベースをショートタイプに改良した。また、フロントダウンフォー スを増加させるために、ボーテックジェネレーターの改良を試みた。 《公式予選》 ●予選1回目はセミウェットコンディションのもとで開始された。しかし時間が すすむにつれて陽も射し始め、セッション後半にはほぼドライの状態にまで回復 した。和田は浅溝のカットスリックを履いてアタックを敢行、1分22秒970の19 位で1回目を終えた。 インターバルの間に我がチームは、マシンを、これまでの富士のテストで一番 感触のよかったセッティングに組み直した。 完全なドライコンディションとなった午後の予選2回目。まず1セット目の予 選用スリックでアタックした和田のタイムは、その時点で15位となる1分19秒 807。しかし、ピットインでアタックした和田の表情はどうも冴えない。他のドラ イバーがどんどんタイムを出していくのを横目にあと1回のタイムアタックのチ ャンスをうかがう和田。セッションも残りわずかとなり2セット目のタイヤでよ うやくコースインした和田は、ラルトの持つポテンシャルを最大限に引き出すべ く最後のタイムアタックに出撃したが、結果は1分19秒266。最終的には26台中 24位で予選を終えた。 ★予選後のコメント *和田孝夫:「2回目のアタックはタイヤがよく温まっていてAコーナーから 100Rにかけてとてもいいグリップ感があったので、ムチャな攻めの走りをしなく ても1回目よりはいいタイムが出ると確信していた。今のラルトではほんとこれ が精一杯。明日は、僕にとっては昨年の故障以来、本当に久しぶりの決勝レース。 今のクルマの状態では、はっきりいってきびしいけど「予選の走り」と「決勝の 走り」は違うからね。こうなったら「かけひき」で勝負したいよね」 1992年4月12日 NISSEKIモータースポーツ事務局 ================================== ★キグナス・レーシングチーム 全日本F3000選手権シリーズ第2戦(富士スピードウェイ) 両者セットアップに苦しんだが、決勝は上位進出に期待 1992年4月11日(土曜日) 予選日 天候:晴れ/気温:15゜C/路面状況:ドライ 静岡県の富士スピードウェイに場所を移して全日本F3000選手権シリーズ 第2戦が開催された。A・G・スコットとR・ラッツエンバーガーの手により上 位進出が期待されるTEAM KYGNUS TONENは、今回より両者とも 92年型シャシーを投入しての参戦で、スコットがレイナードを、ラッツエンバー ガーはローラを用い、体制を一新してのレースとなった。 朝方からの霧雨は予選1回目が開始される頃には回復してきたが、路面はまだ 完全には乾いていないため、どちらもカットスリックを装着しての走行となった。 その結果、スコットは1分20秒979をベストに9位、同様にラッツンバーガーも 1分20秒991を出し11位という結果に終わった。しかし、両者とも予選用タイヤ を2セットとも温存しているため、勝負は午後のセッションに持ち越しとなった。 午後に入りいよいよ2回目の予選が開始される。早々にスコットがタイムアタ ックに入るが、サスペンションセッティングに悩まされ、タイムは大幅にはアッ プせず、1分17秒564をベストにセッション13番手という結果に終わった。 一方のラッツエンバーガーは1セット目のタイヤこそ1分18秒614と伸び悩ん だが、2セット目では1分17秒382と順調にタイムを短縮。前回の鈴鹿での雪辱 を果たすべく見事にトップ10入りを成し遂げた。 ●A・G・スコット選手のコメント 「前回のローラからレイナードに乗り換えたせいもありますが、とにかくサスペ ンションセッティングに悩まされました。コーナーの入り口でアンダー、出口で オーバーと、とにかくコントロールが難しかった。明日は全力で追い上げます」 ●R.ラッツンバーガー選手のコメント 「原因は不明なんですがブレーキトラブルがなかったら、もう少しタイムが上が ったはずなんです。それとサスペンションをハードにしすぎましたね。でも、前 回の結果が悪かっただけに、今回のレースではいい所を見せたいですね」 ●福井清志監督のコメント 「いくつかのトラブルもありましたが、2人ともニューシャシーのセッティング を思うように煮詰められなかったのが最大の問題ですね。明日の決勝ではトラブ ルなく走り続ければ入賞も十分可能なポジションですので、追い上げに期待して いてください」 ドライバー 20 A・G・スコット 21 R・ラッツンバーガー ------------------------------------------------------------------ 1 回 目 1分20秒979/9位 1分20秒991/11位 2 回 目 1分17秒564/13位 1分17秒382/8位 総 合 1分17秒564/13位 1分17秒382/8位 使用マシン レイナード92D・無限 ローラT92/50・無限