スーパー耐久

S耐開幕戦速報

 スーパー耐久シリーズ'99開幕戦
 CP MINE SUPER 500km RACE

「R34GTRのデビューレースを制したのは、プリンス東京の砂子/山田組」

 スーパー耐久開幕戦が、桜前線の北上に合わせるようにしてCP MINE
サ-キットで行われた。
 土曜日の予選で、ポールポジションを獲得したのは、今回5台の新しいR
34GT-Rがデビューしたクラス1の#8D.M.SアドバンGTR(福山英
朗/大八木信行組)で、今季から初参戦のチーム。だが、GT選手権ではお
なじみのコンビで、2週間前に行われた鈴鹿のGT開幕戦ではS15シルビ
アでGT300クラスのポールポジションを獲得している。
大八木信行「MINEで木曜日にシェイクダウンしたばっかりです。金曜は
雨でラストにちょっとドライになってその時、私が乗りました。RS中春さ
んに福山さんと経験者を集めての参戦です。良い結果が出て満足しています」
福山英朗「予選はGTに続いての幸運ですね。チームとしては思う存分ノビ
ノビやらしてもらっています。プレッシャーもブレーキかける人もいないの
で放し飼い状態ですね(笑い)R33からR34では回頭性がアップしてい
ますし、ブレーキも格段の進歩です。かっこもいいしね。ポールとれたのは
お世辞っぽく言えば、RS中春のチーム力が生かされていると思う。(ヨコ
ハマ)タイヤも僕のドライブに結構合ってるようです。スタートはスピンし
ないようにちゃんときろうと思っています(笑い)」
 ディフェンディングチャンピオンの#32日産プリンス千葉GT-R☆FA
LKEN(竹内浩典/田中哲也組)は、予選セッションの2コーナーでブレ
ーキトラブルから竹内がコースアウト。田中は1周も走れずに予選は不通過
となるが、エンジントラブルからやはり予選を走れなかった#10エンドレス
アドバンGTR(木下みつひろ/土屋武士組)などと同様に日曜朝のフリー
走行の結果により決勝の出走を決めるという裁定となった。
 日曜の12:10好天でスタートの時刻を迎え、ローリングから27台がスター
トをきる。#8D.M.SアドバンGTRが序盤をリード。#10エンドレスGTR
は12周目でブーストがあがらず早くもピットストップとなり、リタイヤ。ほ
ぼ同時に今回からデビューのNA2000cc以下で戦われるグループNプラスク
ラスの#36ネッツカストロールアルテッツア(藤田隆之/惣田季靖/山岸大
組)もリアブレーキにトラブルを抱えてピットインし、こちらもリタイヤ。
ブレーキの構造上のトラブルのようで、出火してしまった。
 50周をすぎ、トップはD.M.SアドバンGTRの福山。約29秒差で#23プリ
ンス東京フジツボGT-R(砂子智彦/山田英二組)がつける。
ここで#8D.M.SアドバンGTRはピットストップし、ドライバー交代。トップ
は#23プリンス東京になる。57周で#23プリンス東京もピットイン。再び、#8
D.M.Sがトップに。
 80周をすぎ、トップ#8D.M.Sは1分38秒台に対して#23プリンス東京は35秒
~36秒台で追い上げ、その差は20秒ほどに。また、3番手には26番手からの
スタートだった#32プリンス千葉がつけるが、40周に続いて82周目で2回目の
ピットストップとなる。4番手には#1日産アルティアGT-R(粕谷俊二/桧
井保孝組)が、5番手には#11三菱プーマランサーエボVI(木下隆之/中谷明
彦組)がクラス2トップでつける。
 92周目、1コーナーで#23プリンス東京の山田が、#8D.M.SアドバンGTR
の大八木をかわす。96周で#8D.M.SアドバンGTRがピットイン。だが、長い
時間が経過してもコースに復帰できない。およそ10周遅れになる長い間ピット
ストップを強いられた。パワーステアリングのトラブルのようだ。
 110周を超え、#32プリンス千葉と#23プリンス東京の熾烈なトップ争いの展
開となる。総合3位には、#11プーマランサー、4位は#2アイフェルDUNLOP
ンプレッサ(渋谷勉/荒川雅彦組)が、5位には#20RSオガワADVANランサー
(伊藤勝一/細野智行/小川日出生組)が6位にはALTIA、6位にクラス
4の昨シーズンのチャンピオン#77ギャザズドライダーシビック(山本泰吉/
辻本聡/宮城光組)が浮上してきていた。
 119周目、トップの#32プリンス千葉が3度目のピットストップ。これで、
トップは#23プリンス東京となる。
 残り25周となる130周目、#23プリンス東京と#32プリンス千葉の差は1分
を切った。3位は#11プーマランサー、4位は#20RSオガワランサー、5位は
#2アイフェルインプレッサと2クラスの3台が続き、6位にALTIA。7
位はギャザズ、8位にクラス5(グループNプラス)トップの#39ウエスティ
ンINTEGRA(尾本直史/磯田尚孝組)9位に、クラス4の2番手#525ZIGE
N CIVIC(西垣内正義/渡辺明組)10位に#87FALKEN★パルサー(菊地
靖/竹中正信組)というオーダーになった。
 終盤、#20RSオガワランサーのコースアウトからピットインし順位を1つ
落としたが、他にはさほどの順位の変動はみられずチェッカーとなった。
#32プリンス千葉の追撃も38秒差まで縮めたにとどまった。
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(決勝暫定結果/トップ10)
#23 プリンス東京フジツボGT-R 砂子智彦/山田英二 155L
#32 プリンス千葉GT-R★FALKEN   竹内浩典/田中哲也 155L
#11 三菱プーマランサーエボVI   木下隆之/中谷明彦 151L
#1 日産アルティアGT-R    粕谷俊二/桧井保孝  151L
#2 アイフェル・DUNLOPインプレッサ 渋谷努/荒川雅彦  151L
#20 RSオガワADVANランサー   伊藤勝一/細野/小川 150L
#77 ギャザズ・ドライダー・シビック 山本/辻本/宮城   147L
#39 ウエスティンINTEGRA     尾本直史/磯田尚孝  146L
#52 5ZIGEN CIVIC   西垣内正義/渡辺明  146L
#87 FALKEN★パルサー       菊地靖/竹中正信   146L


(4/4 入場者数28,900人)




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