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鈴鹿サーキット50周年ファン感謝デーは大盛況で幕を閉じる

 鈴鹿サーキットは3月3日、4日の二日間、毎年恒例のファン感謝デーを開催した。

 開場50周年となる今年は例年以上に豪華なゲストと車両が参加したこともあり、初日から多くのファンが詰め掛け、観客動員数は3日3万人、4日は午後からあいにくの雨に見舞われたにもかかわらず2万7千人を記録した。

 3日は晴天に恵まれ、朝から周辺道路が渋滞するほどの賑わいとなった。

 コース上では8耐と全日本スーパーバイクのテスト走行から始まり、スーパーGTテスト走行、元GP王者のワイン・ガードナーやケビン・シュワンツを迎えての「二日間限りのWGP&MotoGP復活」が午前中に行われた。

 かつてはJGTCにもドライバーとして参加していたガードナーは今回、スペインでMoto3シリーズに参戦を予定している息子を伴って来日。自分よりも息子の売り込みに懸命な様子だった。

 お昼のピットウォーク、グリッドウォークをはさんで、午後からは待ちに待ったF1の走行。

 まずは「レジェンドF1デモンストレーション走行」と題し、かつて日本グランプリを沸かせた名車4台が同時に走行した。

 参加したのはマクラーレンMP4/5ホンダ、ラルースLC90ランボルギーニ、ロータス101ジャッド、ミナルディM192ランボルギーニ。

 マクラーレンには今年もインディカーシリーズに参戦する佐藤琢磨、ラルースにはこの車で日本人として初の表彰台に上がった鈴木亜久里、ミナルディには中野信治が乗り込んだ。そしてロータスはあのジャン・アレジがドライブ。アレジは今季インディ500マイルへの参戦を予定しており、その縁もあってのロータスドライブとなったようだ。

 続いて行われたのが今年最大の見どころのひとつでもある、「中嶋悟vs星野一義 夢のF1競演」だ。

 かつて全日本F2選手権や富士GCシリーズで幾多の名勝負を繰り広げた宿命のライバルが、ホンダV6ターボエンジンを積むF1マシンで再び対決するという、レースファンにとっては夢のようなイベントが鈴鹿の東コースを使って行われた。

 中嶋悟がドライブしたのは88年の日本グランプリで予選6位を獲得したロータス100Tホンダ。星野一義は1986年のコンストラクターズタイトルを獲得したウィリアムズFW11をドライブ。星野はかつてこの車でホンダのエンジンテストをここ鈴鹿で行ったこともある。

 二人はクルマに乗り込む前から熱いトークバトルを展開。これに二人の息子、中嶋大祐と星野一樹も加わり、家庭での意外な一面を披露するなど、場内は笑いに包まれた。

 イベントは日が傾く夕刻になっても続けられ、8耐マシンやスーパーGTマシンがライトオンでの夜間走行を行って初日は終了した。

 4日は午前中こそドライコンディションでの走行ができたものの、午後からは小雨が降り始める残念なコンディション。このため走行予定は大幅に変更となってしまった。

 朝一番の走行はフォーミュラニッポンのテスト走行。今シーズンのストーブリーグもほぼ決着し、各ドライバー新たな体制で今季最初の走行に臨む。

 中でも今回最大の注目点は、終盤戦へのスポット参戦が既に明らかになっている佐藤琢磨の参加だ。佐藤はチーム無限の15号車を駆って慎重に走行を重ね、初めてのスウィフトと鈴鹿では2006年以来となるレーシングスピードでの走行に徐々に感覚を慣らしていった。

 ここでトップタイムを記録したのは佐藤のチームメイトである山本尚貴。佐藤はトップから3秒落ちの12番手で走行を終え、午後のエキジビジョンレース「ラウンド0」に臨む。

 そのラウンド0は、あいにくのウェットコンディションの中でわずか10周ながら本番さながらの激しいバトルが展開され、今シーズンもチーム員パルからエントリーする#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが優勝。2位に佐藤がつけ、3位にはポールからスタートした#1アンドレ・ロッテラーという結果となった。

 続いて行われる予定だった中嶋vs星野のF1対決は残念ながら雨で中止に。代わって行われたトークショーでは、星野の口から「来月の2&4で再戦を」との提案が出て、場内を大いに沸かせた。

 実際にこれが行われるかどうかは現時点では未定だが、ここは鈴鹿サーキット、JRPの英断に期待したいところだ。

 続く鈴鹿1000km&スーパーGTマシン走行では、懐かしのグループCカーが2台参加。1台はルマン24時間レースで圧倒的な強さを誇り、日本でもWECinジャパンなどでお馴染みのロスマンズ・ポルシェ962C、もう1台は鈴鹿1000kmやJSPCで大活躍したニッサンR92CPだった。

 続いて行われたレジェンドF1の走行も、雨のためわずか2台のみとなってしまった。1台は前日と同じくアレジがロータス101をドライブしたが、この日のもう1台はフェラーリF2003GAが参加。こちらは田中哲也がドライブした。

 鈴鹿サーキットではこの翌日からフォーミュラニッポンの合同テストが行われ、来月15日に鈴鹿2&4として二輪、四輪そろって開幕を迎える。

50周年ファン感謝デー

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フォーミュラ・ニッポン ラウンド0

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SUPER GT デモラン

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Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Katsuhiko KOBAYASHI & Motorsports Forum


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